福島市の保育園(前職の担当物件)






–山を抱く巨大遊具のような保育園–
福島市に建つ「宝箱」という意味の定員90名の認可保育所。
園児がのびのび遊べる環境づくりのため私道の合筆から提案し、地表の車両動線を残しつつ上階に保育室を張りだすことで、広く整形な園庭を確保しながら全体を安全な2階建てにまとめました。
建築は雄大な信夫山の景観を取り込むべく西に閉じ東に開かれ、行き止まりのない回遊動線に滑り台やボルダリング壁のとりつく“巨大遊具”のような立体的な園舎に、防犯性や視線を調整する穴の開いたグレーの壁が上下しながら巻き付く構成。基壇はRC、目に近い部分は木、屋根や外周は金属と、素材も適切に使い分けた上、使い手が今後手を加えていける余地も残しています。
敷地:福島県福島市
構造:木造
規模:地上2階 塔屋1階
用途:保育所
延床面積:962.14m²
竣工:2019.12
photo: shigeo ogawa