葛飾区の保育園(前職の担当物件)
全景俯瞰
公園に開いた東立面
道路を拡げる北アプローチ

ひな壇テラスから屋上へ
キャットウォークのある遊戯室
公園にも近い子育て広場

–公園に開かれつつ水害時は避難できる地域の砦-

密集した市街地に計画した、園児がのびのび遊べ保育士も保護者も安心出来る「家」、体を動かし考える力を養う「公園」、命の尊さや食への感謝を知る「学び舎」、および天井川の氾濫の際には地域の拠り所となる「砦」の、4つを兼ねる保育園。
近隣への配慮から平面は公園にのみ開いたC型、立面は街並に合わせ分割。非常時に上下へ逃げられる回遊動線とし、屋上スロープや大階段は年齢に応じた天井高や備蓄庫を生み出しつつ、地域住民を含む数百名が腰掛ながら救助を待つことが出来ます。
そうした様々なバランスを保ちながら、社会の変化に長期的に追随できる柔軟さをもつ、質と強度の高い空間を目指しました。

敷地:東京都葛飾区
構造:RC造
規模:地上3階
用途:保育所
延床面積:1,296.63m²
竣工:2021.03

photo: shigeo ogawa